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運送業の2024年問題とDX。ドライバー不足を配車最適化で補う

📅 2026年06月02日
アキナイクロス

2024年4月から、運送業の時間外労働に年960時間の上限が課せられた。
これが「2024年問題」と呼ばれるゆえんだ。

運送業の2024年問題とDX。ドライバー不足を配車最適化で補う

しかし売上は落とせない。荷物の量が減るわけでもない。
そのまま運ぼうとすれば、法律違反になる。

2,000社を超える支援の中で、私が見てきた中小運送会社の多くは、この壁の前で立ち止まっていた。
だが解決策はある。配車最適化DXだ。


2024年問題の本質は「ドライバーの時間が足りない」ことだ

規制強化の前、運送業のドライバーは長時間労働で物量をこなしていた。
残業月60〜80時間が当たり前だった会社も少なくない。

しかし2024年以降、年間960時間(月平均80時間)を超える残業は違法になった。
つまり今まで「時間」で埋めていた人手不足を、別の方法で補うしかない

採用で解決しようとする会社もある。
だが運送業のドライバー有効求人倍率は全職種平均の3倍以上だ。
採用だけでは間に合わない。

そのため、今いるドライバーの生産性を上げるしか道がない。
その手段が「配車最適化」だ。


配車最適化とは何か

配車最適化とは何か

配車最適化とは、AIやシステムを使って「誰が・どのルートで・いつ届けるか」を自動計算する仕組みだ。

従来の配車は、ベテランの担当者が経験と勘で決めていた。
午前中に電話で注文を受け、手書きや表計算ソフトで組み立てる。
この作業だけで1〜2時間かかることもある。

しかし配車最適化AIを使えば、同じ作業が10分以内に終わる。
さらに、最短ルート・最少走行距離・ドライバーの拘束時間をすべて同時に最適化できる。

配車最適化AIで変わること

  • 配車作業時間:1〜2時間 → 10〜15分(80%削減)
  • 走行距離:最適ルート計算で10〜20%削減
  • 残業時間:配車の効率化で月30〜40時間→15〜20時間
  • 配達件数:同じドライバー数で15〜25%増加

導入前に確認すること

  • 配送先データ:住所・時間指定が電子化されていること
  • スタッフの受け入れ:「システムに任せる」文化作りが先決

スマホ日報で乗務記録を自動化する

配車最適化と並行して、多くの中小運送会社が悩むのが「日報・乗務記録の手間」だ。

紙の日報に手書きで記録し、それを事務員が転記する。
この作業が毎日発生している。

スマホアプリの日報システムを導入すれば、ドライバーがスマホで入力した瞬間にクラウドへ記録される。
転記作業はゼロになる。点呼記録・走行距離・積載重量も同時管理できる。

また、デジタコ(デジタル運行記録計)と連携するシステムを使えば、手入力すら不要になる。
走行データが自動で記録され、コンプライアンス管理も楽になる。


支援事例:愛媛県・運送業20名

AI配車システムとスマホ日報を同時導入。配車担当者1名の作業が1日2時間から30分に短縮。ドライバーの月残業が平均30時間から15時間に半減した。売上は前年比維持。「同じ人数で同じ量を運べている」とオーナーからの言葉があった。

— 運送業・20名・愛媛県

この会社が最初に取り組んだのは、配送先の住所データをExcelに整理することだった。
それだけで配車AIが使えるようになった。

つまりスタートに必要なのはデータ整備だ
システムより先に、データを整える。この順番が重要だ。


中小運送会社がDXで着手すべき3ステップ

中小運送会社がDXで着手すべき3ステップ

STEP 1:配送先データをデジタル化する

住所・時間指定・担当ドライバーをExcelやGoogleスプレッドシートに集約する。
これが全ての出発点だ。費用はほぼゼロで始められる。

STEP 2:配車最適化ツールを試験導入する

「配車頭脳」「RouteLabo」「Loogia」などのクラウド配車ツールが月額3〜10万円で使える。
まず1ルート・1週間だけ試す。効果を数字で確認してから全体展開する。

STEP 3:スマホ日報・デジタコ連携で記録を自動化する

ドライバーの勤怠・乗務記録をデジタル管理に切り替える。
紙日報の廃止は、事務コストの削減と法令遵守の両立につながる。

3ステップの目安コスト

  • STEP 1(データ整備):0円〜(内製可能)
  • STEP 2(配車ツール):月額3〜10万円
  • STEP 3(スマホ日報):月額1〜3万円

IT導入補助金の活用

  • 対象:クラウド配車ツール・デジタコ連携システムは補助対象になるケースが多い
  • 補助率:最大3/4(2026年度のIT導入補助金Bは要確認)

2024年問題は「DXの切り口」として使える

2024年問題は、運送業にとって脅威ではある。
しかし見方を変えれば、DX化の正当な理由になる。

「法律が変わったから、やらざるを得ない」。
この外圧こそ、社内を動かす一番の理由になる。

私が支援した会社の中で、2024年問題をきっかけにDXに踏み出した運送会社は少なくない。
そして多くの場合、ドライバーの残業が減り、売上は維持か微増という結果が出ている。

DXは大企業のものではない。
20名以下の中小運送会社でも、月10万円以下の投資で始められる。


まとめ

  • 2024年問題の本質は「時間で埋めてきた非効率」の限界だ
  • 配車最適化AIで同じドライバー数でも配達件数を20%以上増やせる
  • スマホ日報・デジタコ連携で記録業務の9割を自動化できる
  • スタートはデータ整備から。費用はゼロでも始められる
  • IT導入補助金で実質負担を大幅に下げられる

まず何から始めればいいか迷っている方は、30分の現状ヒアリングで具体的なロードマップをお伝えする。

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