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クラウド会計ソフト比較。freee vs マネーフォワード vs 弥生。中小企業の選び方

📅 2026年06月16日
アキナイクロス

「クラウド会計に移行したいが、どれを選べばいいかわからない」。
2,000社を超える支援の中で、私が最も多く聞く相談の一つだ。

クラウド会計ソフト比較。freee vs マネーフォワード vs 弥生。中小企業の選び方

freee・マネーフォワード・弥生。この3社がクラウド会計の主要3強だ。
しかしそれぞれ「向いている会社」が明確に違う。

間違った選択をすると、移行コストが無駄になる。
この記事で、自社に合う一択を見つけてほしい。


クラウド会計に移行するメリット

まず前提として、クラウド会計に移行する価値を確認しておく。

従来の会計ソフト(インストール型)は、バックアップが必要で、複数のPCからアクセスできない。
税理士との情報共有も、データをメールで送るなど手間がかかっていた。

クラウド会計はこの問題をすべて解決する。
銀行口座・クレジットカードと連携すれば、取引が自動で仕訳される。
レシートをスマホで撮影するだけで経費記録が完了する。
税理士ともリアルタイムでデータを共有できる。

結果として、月次の記帳作業が50〜70%削減された事例が多い。

クラウド会計の主なメリット

  • 銀行自動連携:口座明細が毎日自動取得。手入力不要
  • レシート読み取り:スマホ撮影で経費登録が完結
  • 税理士共有:同じデータをリアルタイムで共有。メール送付不要
  • インボイス・電子帳簿対応:制度改正への対応も自動アップデート

移行前の注意点

  • 税理士との確認:担当税理士がどのソフトに慣れているか先に確認すること
  • 過去データ移行:旧ソフトのデータ引き継ぎ方法は事前に確認必須

3ツールの価格帯(2026年版)

3ツールの価格帯(2026年版)

ソフト プラン 月額(税抜)
freee会計 スターター 1,980円/月
freee会計 スタンダード 3,980円/月
マネーフォワードクラウド会計 スモールビジネス 3,630円/月
マネーフォワードクラウド会計 ビジネス 5,940円/月
弥生会計オンライン セルフプラン 26,400円/年(約2,200円/月)
弥生会計オンライン ベーシックプラン 42,900円/年(約3,575円/月)

※価格は2026年6月時点の税抜参考価格。最新情報は各公式サイトで確認すること。


【比較表】3ツール徹底比較

【比較】freee vs マネーフォワード vs 弥生クラウド

比較軸 freee会計 マネーフォワードクラウド 弥生会計オンライン
月額費用(目安) 1,980円〜 3,630円〜 2,200円〜(年払い)
操作性 簿記知識不要。直感的 簿記ベース。やや専門的 旧来の会計ソフトに近い
銀行連携 2,600以上の金融機関 3,000以上の金融機関 主要銀行対応
税理士連携 対応税理士多数 対応税理士最多水準 弥生PAP税理士が充実
レシート読み取り ◎(精度高い)
給与・勤怠との連携 freeeシリーズ完結 MFクラウドシリーズ完結 弥生給与との連携
サポート チャット・電話(プラン依存) チャット・電話 電話サポート充実

freee会計の特徴

freeeの最大の強みは「簿記知識がなくても使える」設計だ。
仕訳という概念をほぼ意識せずに入力できる。

そのため、経理担当者がいない個人事業主や小規模法人に向いている。
スタートアップが多く使っているのもこの理由だ。

一方、シンプルさゆえに複雑な会計処理には限界がある。
製造業・建設業など、原価管理や部門別管理が必要な会社には物足りないケースもある。

freeeが向いているケース

  • 経理の専任者がいない会社
  • 個人事業主・フリーランスからの法人化
  • スタートアップ・IT系・サービス業

freeeが向かないケース

  • 原価計算・部門別管理が必要な製造業
  • 税理士がfreee非対応の場合

マネーフォワードクラウド会計の特徴

マネーフォワードは「既存業務との親和性」が強みだ。
簿記ベースの入力画面は、これまで会計ソフトを使っていた担当者が違和感なく移行できる。

銀行・クレジットカードの連携数が業界最大水準なのも魅力だ。
レシート読み取り精度も高く、経費精算の効率化に特に効果が出やすい。

また、マネーフォワードクラウドシリーズ(給与・勤怠・経費精算・請求書)を一括で使えば、バックオフィス全体のデジタル化が一気に進む。

マネーフォワードが向いているケース

  • 既存の会計業務フローを崩したくない
  • 経理担当者が簿記の知識を持っている
  • バックオフィス全体をまとめてデジタル化したい

マネーフォワードが向かないケース

  • 経理ゼロから始める個人事業主・超小規模法人
  • 月額コストを最小にしたい場合

弥生会計オンラインの特徴

弥生会計オンラインは「旧来の弥生ユーザーの移行先」として最適だ。
操作感が従来の弥生会計に近く、移行の学習コストが最も低い。

電話サポートが充実しており、デジタルに不慣れなスタッフがいる会社でも安心して使える。
弥生PAP(プロフェッショナル会計アドバイザー)という弥生認定税理士ネットワークも強みだ。

一方、freee・マネーフォワードと比べるとUI/UXはやや古い印象がある。
新規にクラウド会計を始める場合、他2社を先に検討することを勧める。

弥生が向いているケース

  • 現在、弥生会計(デスクトップ版)を使用中
  • 弥生PAP認定税理士に顧問を依頼している
  • 電話でのサポートを重視する

弥生が向かないケース

  • 会計ソフトを初めて使う
  • モバイル中心で使いたい場合

支援事例

弥生会計デスクトップ版から弥生会計オンラインに移行。データがそのまま引き継がれ、移行作業は半日で完了。顧問税理士も同じ弥生ユーザーだったため、データ共有がスムーズになった。月次の記帳時間が月8時間から3時間に短縮。

— 建設業・18名・愛媛県


中小企業が選ぶべき結論

中小企業が選ぶべき結論

まず「担当税理士がどのソフトを使っているか」を確認する。
これが最初のフィルターだ。

税理士との連携のしやすさが、日常業務の効率に直結するからだ。

その上で次の基準で選ぶ。

選び方チェックリスト

  • 経理ゼロから始める・個人事業主:freee(簿記不要・最安)
  • 既存業務を崩したくない・簿記知識あり:マネーフォワード
  • 現在弥生デスクトップを使用中:弥生会計オンライン
  • バックオフィス全体をまとめたい:マネーフォワードクラウドシリーズ

まとめ

  • freeeは簿記知識不要で最安。スタートアップ・個人事業主向け
  • マネーフォワードは既存業務との親和性が高い。経理担当者向け
  • 弥生は弥生ユーザーの移行に最適。電話サポートが充実
  • 最初の判断基準は「税理士が何を使っているか」だ

どれが自社に合うか迷っている場合は、現状確認の上で具体的な移行計画を提案する。

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著者プロフィール

伊藤健太|株式会社ウェイビー 代表取締役CEO

23歳、病気をきっかけに、小学校友人4名、資本金5万円で起業。
2011年から起業支援の行政書士として国内有数の年1,000社超の起業に携わる。
その後、売上アップ、仕組み化、新規事業、事業承継、AI、DX化など1万社超の起業家、経営者の成長支援をサポート。
「AI/DX」「起業」「新規事業」「M&A」領域で国、自治体、金融機関、上場企業からの信頼も厚く、全国700回を超える講演、著書7冊。
地域が主役の日本新時代をDX×チャレンジで創るべく、起業家、経営者の成長支援と、金融機関、新聞社、自治体向けのDX支援を展開。第一生命、広島銀行、島根銀行、熊日新聞、愛媛新聞、新日本海新聞、北日本新聞、熊本市、人吉市、美里町、山形県寒河江市、奈良県田原本町、愛媛県松前町、西条市などをご支援中。

肩書など
1986年横浜市生まれ、熊本市在住。慶應義塾大学法学部卒業。
元徳島大学客員教授。ダボス会議 U33メンバー。
東京都INCU Tokyoメンター
熊本市スタートアップメンター