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省力化投資補助金の活用事例。中小企業が自動化投資で補助金を得る方法

📅 2026年07月06日
アキナイクロス

「人が採れない。でも仕事は増えている」——地方の中小企業経営者に会うと、この言葉を何度も聞く。人手不足は今後さらに深刻になる。だからこそ、省力化・自動化への投資が急務になっている。

省力化投資補助金の活用事例。中小企業が自動化投資で補助金を得る方法

そのための補助金として2024年度に新設されたのが「省力化投資補助金」だ。上限額が大きく、中小企業にとってインパクトのある補助制度だ。ただし、制度の内容を正確に理解せずに申請すると、採択されても後で困ることになる。

この記事では、省力化投資補助金の基本から、実際の活用事例まで整理する。


省力化投資補助金とは何か

省力化投資補助金は、人手不足の解消を目的として、ロボット・IoT・AI等を活用した省力化製品(カタログ掲載製品)を導入する中小企業を支援する補助金だ。

2024年度に新設され、国の「省力化投資補助事業」として公募が行われている。

主な概要(2026年度時点)

項目 内容
補助率 中小企業:1/2、小規模事業者:2/3
補助上限額 従業員規模によって異なる。例:従業員5〜20名で750万円、21名以上で1,500万円
対象経費 カタログ掲載製品の機械装置・システム・ソフトウェア
申請方式 製品を販売するSIer(システムインテグレータ)等と共同申請

IT導入補助金との違い

  • 対象の違い:IT導入補助金はソフトウェア中心。省力化投資補助金はロボット・機械装置など「モノ」も対象
  • 金額の違い:省力化投資補助金の方が上限額が大きい(最大1,500万円)
  • 申請方式の違い:カタログに登録された製品のみが対象。ベンダーが登録手続きをしている必要がある

注意点

  • カタログ掲載製品に限定:どんな設備でも対象になるわけではない。事前にカタログを確認すること
  • 省力化効果の証明が必要:申請時に「何人分の労働時間を削減できるか」を定量的に示す必要がある

対象になる主な設備・製品

対象になる主な設備・製品

省力化投資補助金のカタログに登録されている製品の例を挙げる。

製造業向け

  • 協働ロボット(人と同じ空間で作業できる小型ロボット)
  • 自動搬送ロボット(AGV・AMR)
  • 自動計量・充填・包装システム
  • 画像検査システム(AI外観検査)

物流・倉庫向け

  • ピッキングシステム(デジタルピッキング・ロボットピッキング)
  • 自動仕分けシステム
  • 在庫管理IoTシステム

飲食・食品製造向け

  • 自動調理機器
  • 食器洗浄・消毒自動化システム

オフィス・バックオフィス向け

  • 受付・案内ロボット
  • 書類処理自動化システム(RPA含む)

【実録:金属部品加工メーカー(従業員18名)の事例】
バリ取り工程が人手作業で、熟練工2名が担当していた。高齢化による退職リスクと品質のばらつきが課題。省力化投資補助金を活用して協働ロボットを導入。補助上限750万円に対して、自己負担は350万円に抑えられた。導入後、バリ取り工程の品質が安定し、熟練工を別工程に配置転換できた。

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申請の流れと押さえるべきポイント

申請の流れと押さえるべきポイント

ステップ1:カタログで対象製品を確認する

まず「省力化投資補助事業」の公式サイトで、自社が導入したい製品がカタログに登録されているか確認する。登録されていない製品は対象外だ。

ステップ2:販売事業者(SIer等)に相談する

省力化投資補助金は、販売事業者が一定の条件を満たして登録している必要がある。製品を提供するベンダーに「省力化投資補助金に対応しているか」を確認することが先決だ。

ステップ3:労働生産性の向上目標を設定する

補助金申請には「この設備を入れることで、何時間・何人分の作業が削減されるか」を数値で示す必要がある。現状の作業工数を記録しておくことが重要だ。

ステップ4:申請書類の作成と提出

販売事業者と共同で電子申請する。公募期間が設けられているため、タイミングを逃さないよう注意する。


よくある質問

Q. 農業法人でも申請できるか?

農業法人も中小企業に該当する場合は申請可能だ。ハウス栽培の環境制御システムや収穫補助ロボットがカタログに登録されているケースがある。

Q. IT導入補助金と省力化投資補助金は同時に申請できるか?

同一設備への重複申請は不可だが、別の設備・ソフトウェアに対してそれぞれ申請することは可能だ。

Q. 補助金採択後に設備が予定通り導入できなかった場合はどうなるか?

補助金の取消・返還を求められる可能性がある。導入スケジュールの現実性を申請前に十分確認することが重要だ。


まとめ

  • 省力化投資補助金は人手不足解消を目的とした新設補助金。上限1,500万円と規模が大きい
  • カタログ掲載製品に限定される点を事前確認すること
  • IT導入補助金と組み合わせることで、ソフト・ハード両面のDXコストを下げられる
  • 省力化効果の数値目標設定が採択のカギ

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著者プロフィール

伊藤健太|株式会社ウェイビー 代表取締役CEO

23歳、病気をきっかけに、小学校友人4名、資本金5万円で起業。
2011年から起業支援の行政書士として国内有数の年1,000社超の起業に携わる。
その後、売上アップ、仕組み化、新規事業、事業承継、AI、DX化など1万社超の起業家、経営者の成長支援をサポート。
「AI/DX」「起業」「新規事業」「M&A」領域で国、自治体、金融機関、上場企業からの信頼も厚く、全国700回を超える講演、著書7冊。
地域が主役の日本新時代をDX×チャレンジで創るべく、起業家、経営者の成長支援と、金融機関、新聞社、自治体向けのDX支援を展開。

1986年横浜市生まれ、熊本市在住。慶應義塾大学法学部卒業。元徳島大学客員教授。ダボス会議 U33メンバー。東京都INCU Tokyoメンター。熊本市スタートアップメンター。