勤怠管理システム比較。従業員30名以下の中小企業に最適な5選
「タイムカードを廃止したい」「給与計算との連携を楽にしたい」。
2,000社を超える支援の中で、私はこの相談を何百回も受けてきた。

しかし中小企業が選んだシステムの半分は、使いきれずに終わる。
理由は一つだ。大企業向けの機能を中小企業が導入しているからだ。
従業員30名以下なら、シンプルで安いものが最適だ。
この記事では、中小企業に本当に向いている5ツールを比較する。
勤怠管理システムを変えると何が変わるのか
紙のタイムカードや手書きの勤怠表を使っている会社は、毎月末に集計作業が発生する。
一人ひとりのデータを転記し、残業時間を計算し、給与ソフトに入力する。
この作業が月に5〜10時間かかっている会社も多い。
クラウド型の勤怠管理システムを使えば、打刻から集計・給与連携まですべて自動化できる。
つまり、毎月5〜10時間の作業が限りなくゼロに近づく。
さらに、労基法に対応した残業アラートや有給休暇の自動管理もついてくる。
法令遵守の面でも、システム任せにできる。
勤怠管理システムで解決できること
- 集計作業:月5〜10時間の手作業をゼロに
- 残業管理:アラート機能で36協定違反を防止
- 有給管理:取得状況を自動追跡。法定5日取得の確認が楽になる
- 給与連携:給与ソフトへの自動エクスポートで転記ミスゼロ
導入前の注意点
- 打刻方法:スマホ打刻・ICカード・顔認証など。現場に合うか事前確認必須
- 給与ソフト連携:使用中の給与ソフトと連携できるか確認する
比較5ツールの概要

今回比較するのはこの5ツールだ。
- ジョブカン勤怠管理(株式会社DONUTS)
- KING OF TIME(株式会社ヒューマンテクノロジーズ)
- freee人事労務(freee株式会社)
- マネーフォワードクラウド勤怠(株式会社マネーフォワード)
- タッチオンタイム(株式会社エムティーアイ)
いずれも中小企業への導入実績が豊富なクラウド型サービスだ。
【比較表】5ツール徹底比較
【比較】ジョブカン vs KING OF TIME vs freee人事労務 vs マネーフォワード vs タッチオンタイム
| 比較軸 | ジョブカン | KING OF TIME | freee人事労務 | マネーフォワード | タッチオンタイム |
|---|---|---|---|---|---|
| 月額費用(/人) | 200円〜 | 300円〜 | 400円〜 | 400円〜 | 300円〜 |
| 打刻方法 | スマホ・PC・IC・顔認証 | 40種以上 | スマホ・PC | スマホ・PC・IC | IC・顔認証・スマホ |
| 給与連携 | ジョブカン給与と完全連携 | 主要ソフト対応 | freee給与と完全連携 | MFクラウド給与と完全連携 | CSV出力対応 |
| 使いやすさ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| サポート | メール・チャット | 電話・メール・チャット | メール・チャット | メール・チャット | 電話・メール |
| 30名以下の適性 | ◎ | ◎ | ○(freee給与使用者向け) | ○(MF給与使用者向け) | △(現場打刻重視向け) |
各ツールの特徴と向いているケース
ジョブカン勤怠管理(月額200円〜/人)
ジョブカンは「安さとシンプルさ」が最大の強みだ。
月額200円/人は5ツールの中で最安水準だ。
初期設定が30分以内に終わる手軽さも評価が高い。
ジョブカンシリーズ(給与・労務・採用)と連携するなら、この一択だ。
向いているケース: コスト重視。ジョブカンシリーズをまとめて使いたい会社。
KING OF TIME(月額300円〜/人)
KING OF TIMEは「打刻の多様性」が圧倒的だ。
40種以上の打刻方法に対応しており、製造業・飲食業・現場作業の多い会社に強い。
また電話サポートが充実しているため、ITに不慣れなスタッフがいる会社でも安心して使える。
機能・サポート・価格のバランスが最も取れたツールだ。
向いているケース: 現場スタッフが多い。ICカード・顔認証打刻を使いたい会社。
freee人事労務(月額400円〜/人)
freee人事労務は、freee会計・freee給与をすでに使っている会社向けだ。
勤怠・給与・社会保険の手続きが一つのプラットフォームで完結する。
ただし単体で使う場合はコストパフォーマンスが下がる。
freeeエコシステムの外では過剰投資になりやすい。
向いているケース: freee会計・freee給与をすでに使用中の会社。
マネーフォワードクラウド勤怠(月額400円〜/人)
マネーフォワードクラウド給与との連携が強みだ。
既存の経理・給与業務フローを崩さずに勤怠管理をデジタル化できる。
一方、マネーフォワード製品以外との連携はやや弱い。
すでにマネーフォワードを使っている会社の「追加ツール」として位置づけるのが適切だ。
向いているケース: マネーフォワードクラウド給与・会計をすでに使用中の会社。
タッチオンタイム(月額300円〜/人)
タッチオンタイムはICカード・顔認証打刻に特化したサービスだ。
専用端末を設置するタイプで、スマホ打刻より信頼性が高い。
しかし初期費用(端末代)が発生するため、コストが読みにくい。
また給与ソフトとの連携はCSV出力が中心のため、手動作業が一部残る。
向いているケース: 打刻の正確性を最優先にしたい。製造業・工場系の会社。
30名以下の中小企業が選ぶべき結論

シンプルに言う。
コスト最優先ならジョブカン。バランス重視ならKING OF TIME。
ほとんどの中小企業はこの2択で十分だ。
既存の会計・給与ソフトがfreeeかマネーフォワードであれば、そちらのシリーズを選ぶ理由がある。
選び方チェックリスト
- 月額コストを最小にしたい:ジョブカン(200円/人〜)
- 現場打刻・多様な打刻方法が必要:KING OF TIME
- freeeで経理・給与を管理中:freee人事労務
- マネーフォワードで経理・給与を管理中:マネーフォワードクラウド勤怠
- ICカード打刻を工場・店舗に設置したい:タッチオンタイム
支援事例
タイムカード廃止とジョブカン導入を同時実施。毎月8時間かかっていた集計作業が1時間以内に。社長自身が給与計算をしていたため、月7時間の経営時間を取り戻せた。
— 小売業・22名・広島県
まとめ
- 30名以下の中小企業は大企業向けの高機能ツールは不要だ
- ジョブカン(月200円/人)とKING OF TIME(月300円/人)がコスパ最強の2択
- 既存の給与ソフトとの連携を最優先で確認すること
- 打刻方法は現場の業種・環境に合わせて選ぶ
どのツールが自社に合うか迷っている場合は、無料ヒアリングで現状を整理した上でご提案する。
著者プロフィール
伊藤健太|株式会社ウェイビー 代表取締役CEO
23歳、病気をきっかけに、小学校友人4名、資本金5万円で起業。
2011年から起業支援の行政書士として国内有数の年1,000社超の起業に携わる。
その後、売上アップ、仕組み化、新規事業、事業承継、AI、DX化など1万社超の起業家、経営者の成長支援をサポート。
「AI/DX」「起業」「新規事業」「M&A」領域で国、自治体、金融機関、上場企業からの信頼も厚く、全国700回を超える講演、著書7冊。
地域が主役の日本新時代をDX×チャレンジで創るべく、起業家、経営者の成長支援と、金融機関、新聞社、自治体向けのDX支援を展開。第一生命、広島銀行、島根銀行、熊日新聞、愛媛新聞、新日本海新聞、北日本新聞、熊本市、人吉市、美里町、山形県寒河江市、奈良県田原本町、愛媛県松前町、西条市などをご支援中。
肩書など
1986年横浜市生まれ、熊本市在住。慶應義塾大学法学部卒業。
元徳島大学客員教授。ダボス会議 U33メンバー。
東京都INCU Tokyoメンター
熊本市スタートアップメンター
